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アンケート御礼小話詰め合わせ(_ _)
第1章 XXXXになりたい(松森光・工藤るり)
「はい、完成!」
「わー……ありがとー……」

 鏡を見た俺は、掛けられた嬉しげな言葉とは裏腹に、無になった。
 色即是空、空即是色……これは修行だ。

「あー、今日も会心の出来!」

 お菊さんが道具を片付けながら、ガッツポーズをする。
 確かに、素晴らしい出来だ。
 ……男にゃ見えねーって意味でなwww

「ほんっと化けるよねえ、ヒカリちゃん!ひめちゃんとるりちゃんとユニット組んで欲しいくらい」
「……やめて。」

 恐ろしい。
 橋本さんも時々、似た様なこと言うっけ……

 『あーん、るりちゃん、ますます綺麗可愛くなってっ……!!ほんっと、猿には勿体ないわっ!ね、ウチの子にならない?デビューとか、しちゃわない?』

 ……とかなんとか!
 言った後、にやーっと笑ってこっち見るから、ありゃあぜってー俺への嫌がらせだ。
 ほんとにんなことになったら、ぜってー俺よりるりのが売れちゃうじゃん!
 全宇宙的にモテモテになっちゃうに、決まってんじゃん!!
 これ以上、モテるるり……想像しただけで、許せねーし!!
 それに、姫ちゃんとユニットって……朔が聞いたら半径5キロくらい北極になるよ?お菊さん……
 ……ん?

「ねー、お菊さん?」
「なにー?」
「この雑誌、いらなくなったら、貰って良い?」

 それは、さっきお菊さんが俺に「今回こーいうメイクにしたいんだよねー」というイメージを見せるために持ってきた、女性誌だった。

「いーよ?なんか気になる記事でも有った?」
「や……」

 有った。
 有っただろ。
 無きゃ、くれって言わねーだろ。
 でも、言いにく

「分かった!!これでしょ!!」
「ぅ!!」

げぼっ……言いにくかったとこ、指差しでえぐられた……!!

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