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第1章 中年サラリーマンの憂鬱
 私は時岡貞夫。サラリーマン一筋四十八歳。若かりし頃には確かな志があったのですが、一年二年、五年十年と社会生活に溶け込んでいくにつれ、また全くの平から上に昇っていくにつれ、私の心は随分と荒んでしまいました。いや……荒んだというよりは、社会の悪い部分に毒されたと言ったほうがいいかもしれません。我が身を守るために人を蹴落とし、人脈を広げるために家族を顧みず、社のため自分のため、随分と間違った生き方をしてまいりました。その苦労? があってか、今では課長。仕事が出来る必要な人材として周りの評価を頂き、一応の社会的地位に就いております。

 しかし、二十年ほど前は輝いて見えていたこの管理職。実際にその席に着いてみたらどうでしょう……。年収アップは雀の涙のくせに、仕事の量は巨人の号泣。毎日毎日部下と上司の板挟みにあって、ストレスが雪だるま式の借金並みに溜まっていくばかりです。家に帰れば、選挙で使われる必勝ダルマみたいな面をした妻が面倒臭そうに出迎え、高校生の娘は顔すら合わせようとしない。この一週間、娘の後ろ姿しか見ていないような気がします。

 ……人生とは、いったい何なのだろう。 

 恥ずかしながらこの歳になって、初めて呟いた言葉でした。それまで直向きに社会生活を送り続けてきた反動なのでしょうか。この時呟いたこの言葉は、自分で言っておきながら心に強い疑問を投げ掛けてきました。それも会社帰り、ふと立ち寄った公園のベンチに座っての自問。まるで一人酒で気分を紛らわすような寂しさを覚えたものです。
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