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第5章 覚醒変態の独り言

　会社や家庭も上手くやれてます。変な情に流されることなく、職人の包丁のようにスッパリと人を切れるようになれました。

　上司の怒りをいなす傍ら、失態を犯した部下の首を平然と飛ばしてます。

　家でも同じです。妻の低落を正すために何度も怒鳴りました。娘の態度を更生するために、何度も殴りました。誰のおかげで生きていけるのかと、二人正座させて説教したものです。

　……さて、そろそろ行かなければなりません。今宵もまた、私が生きていくために誰かを汚さなければ。

　今日はどれにしようか。

　たまには年増の女というのもいい。しかしこの時間帯でそんな女が彷徨いているかどうか……。
　
　ああ、そうだ。スマホで撮ったあの女のスカートの中なんですけどね。

　何も知らなさそうな無垢な顔をしていたくせに、具にピッチリ食い込んでる紫のパンツを穿いておりました。

　ちょっと息抜きにソフトな盗撮をやるのもアリかもしれませんね……。


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　了