この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
会社のドSな後輩王子に懐かれてます。
第6章 会社の同僚「蛇塚さん」


「独占欲って、持たれたら嫌…?」
「さぁ、人によるんじゃない?
…あぁちなみに────」

そう言いながら私にゆっくりと覆い被さり、
額同士をくっつけながら囁かれる。



「────俺はすげぇ嬉しいし、独占欲の塊だけど。」





……心臓がドクンと波打つ。

さっき、白い馬のぬいぐるみが彼にそっくりだと言ったけど、全然違う。


この人は狼だ。


そっと啄むように口づけをされ、思わず肩が跳ねる。
かかる吐息が甘くてくすぐったい。


「ほら、先輩はどうなの?独占欲むき出しの彼氏は嫌?」
「…嫌じゃない。好き。嬉しい。」


首を横に振りながら答えると、
彼は柔らかく微笑み、
仕上げのようにまた一つキスを落とした。


「はい、じゃあ起きて。別の写真にしよ。」


私の手を引っ張って、体を引き起こしてくれる。
そっか、独占欲は持っててもいいんだ。
なんかすごくスッキリした。

…それよりどうしよう、わたし変なスイッチ入ったかも。


「ね、白馬くん、その……」


彼の服の裾を掴みながら声をかける。

「なに?どした?」
「え、えっと、あの……」

あぁ困った、無性に甘えたくてしょうがない。
けど、そういうのって(理性保ってる時では)自分から言ったことないから、なかなか言葉に出せない。

恥ずかしくて視線を下に落としていると、
彼が何かを察したように、
私の両頬に手を添えて無理やり上に向かせた。

パチンと視線がかち合う。


「ほら先輩、あの時約束したでしょ。しっかり俺の目を見て。」




────約束した。


それは、あの苺の件が終わったあと。

今回のようなことをまた起こさないようにと、
お付き合いをしていく上で彼がある約束を作った。

それは、たった二つだけ。



『俺にだけは全部ワガママをぶつけること。』
『その時、ちゃんと目を見て伝えること。』





…正直、ワガママを言わないことが癖になっているから、
まだ抵抗はあるし難しいのだけれど。



約束だから。







「ぎ、ぎゅって、して欲しい…です……。」


あぁ、恥ずかしくて声が震える。

彼は一瞬驚いた顔を見せるも、
すぐに柔らかく表情を戻し、
私の頬に添えていた手を離した。

/269ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ