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会社のドSな後輩王子に懐かれてます。
第12章 兎と蛇





────蛇塚さんと私、
お互いに商品を購入して店を出る。

もう結構いい時間なのかな。
空が少しだけ茜色に染まりかけていた。


「じゃああとは職場用のお土産を買うだけだね。それからフリとうさにも合流しないと……」


私がそう言った矢先、
不意にどこからか聞き慣れた声が飛んできた。





「オーイ!みなさんこっちデス〜!気づいテ〜!」





はい、言ったそばからフリの声だ〜。

私と蛇塚さんでキョロキョロ辺りを見回すと、
ちょうど向かいのベンチに腰掛けながら
コチラに手を振るフリがいた。

その隣には疲れた様子のうさ。
相当振り回されたのかな。


「良かった、二人に合流できて。いっぱい食べ歩きした?」
「ハイデス!美味しかったデスヨ〜!あとこれも買ったデス。」


フリが私に見せてくれたのは、
小さなボトルに入れられた香水。

そういえば、フリとうさから
シトラスのような良い香りがする。


「せっかくナノデ、みなさん手首出してクダサイ!香りをお裾分けするデスヨ!」


そう言いながら、
フリが私の手を取って手首に香水を吹きかける。

香水とか普段つけないから、たまにはいいかも。

蛇塚さんもお礼をいいながら、
フリに手首を差し出して香水をつけてもらってた。
白馬くんは渋々だったけど。


さて、それはいいとして。
暗くなる前にお土産を買わなきゃだよね。

職場用となると大人数向けがいいから、
無難に生八ツ橋とかがいいかな。


「蛇塚さん、わたし生八ツ橋をお土産にしようと思うんだけど、どうかな?」
「あら、いいと思いますわ!わたくしもそうしようかしら。」


蛇塚さんがポンと手を合わせて賛同してくれる。

すると、フリの隣でうなだれていたうさが、
私達の会話を聞くなり顔を上げた。


「あぁ、それならここで買えばいいんじゃね?確か売ってただろ。」


彼が親指で、自身の後ろにあるお店を指さす。

そこは、お菓子から雑貨まで
なんでも取り揃えているお土産屋さんといった感じ。

ホントだ、ここなら普通に売ってそう。


「ありがとう。じゃあ私達ちょっと行ってくるね。」


私は彼らにそう言い残して、
蛇塚さんと一緒にお土産屋さんに入っていった。


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