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会社のドSな後輩王子に懐かれてます。
第3章 本物のヒーロー


「白馬くっ、んぁあっ、あ、も、むりっ、むりだよっ」
「大丈夫、頑張って耐えて?」

なにが大丈夫なんだろう。
全身に力を入れて、ギリギリで耐えてるのに。

彼は快楽を逃したくて動く私の腰を抑えて、
より激しく指を動かしてきた。


これでイクなとか絶対無理だ。


爪先がピンと伸び、身体がガクガクと痙攣しだす。


────もう、限界。


「ぁぁあ!だめっ…イッちゃっ、んぁあああああ!」


頭の中で閃光が弾けた感覚。
待ちわびた絶頂に、腰の痙攣が治まらない。
身体に残る余韻が気持ちいい…。


なのに。
 

「ねっ、んぁっ、イッた、イッちゃったからっ、指止めて!」

彼の指が全然止まってくれない。

「我慢してっていったのに…。ほらお仕置き。もう一回イッて?」

悪魔のような笑み。
最初からこうさせたくて意地悪してたんだ。

でも気づいたときにはもう遅くって。


「あっやっ、ばかぁっ、も、またイクッ、イクっ!」
「うん、いいよ。我慢しないで?」


…我慢しなくていい。
それだけでこんなに気持ちいいなんて。

クリ気持ちいい。ナカも気持ちいい。
もう、全身が気持ちいい。


「ほら先輩、イッて。」


その瞬間、白馬くんの指がグリッとイイ所を抉った。


「ぁああああぁああっ!」



…なにこれ、私イッたの?

目の前がチカチカする。
電流が全身を突き抜けたみたいな快感。
こんなの知らない。


「よしよし、上手にイけて偉いね?」


白馬くんが優しく頭を撫でてくれる。

彼の手でメチャクチャにされたのに、
その手に安心する自分っておかしいのかな。


「…なんか、夢の白馬くんより、優しい。」
「なにそれ。」


クスッと笑われる。
だって、夢ではキスなんてなかったし、
頭も撫でてくれなかった。

「…まぁ夢の俺がどうかは知らないけど、まだ意識飛ばさないでね?」
「えっ?」




…うそ、まさか。




「いくよ。」





────ズチュン!!






「んぁぁあああ!!」


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