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もしも勇者がラスボスと子作りをしてしまったら。
第1章 いきなりラストシーンです。
人間と同じ形をしたそれを見て相手は驚いたのか、目を丸くして舐めますように私の身体を何度も見てきた。

宿敵である相手にここまで無防備になってしまったこと、そして想像もしなかった展開を迎えていることに無意識に興奮してしまったのか、己の身体を隅々まで見られる度に肉体が熱くなっていく。

取り返しのつかない道を選んでしまったことはわかっている。

だがそれも、倒すべき相手に最後の最後まで屈辱を与える為……

ゴクリと唾を飲み込み覚悟を決めると、私は勇者の片手を掴み、その指先を自分の左胸へと強く押し当てた。

そして、屈辱に耐えるかのようにぎゅっと結んでいた唇を開けると、「好きなだけ触れ」と命令する。

「……」

驚いた表情を浮かべたまま硬直している勇者だったが、男が持つ本能に抗えなかったのか、すぐにその掌で私の胸を激しく揉み始めた。

勇者の右手が、私の柔らかい乳房の上で踊るように動く。

その指先が胸の先端を刺激すると、まるでそれに応えるかのようにぷっくりと私の乳首が固く膨れ上がっていく。

敏感になっていくそれが、勇者の肌と擦れる度に、ゾクリと疼くような感覚が腰回りに襲いかかった。
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