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NAKED
第104章 地の果て
もう一歩先、浴槽には藻が生い茂っている。

いや、藻ではなかった。

それは浴槽を覆って拡がる頭髪。繁茂した髪の根元には、ゴム製の被り物が漂う。そのお面は湯船に沈み水膨れた物体。皮膚が水分を吸って、異様に深いシワを深く刻んだ老婆の如き生首であった。

○雄は太刀の先っぽで、そのシワシワの物体をひっくり返す。でろーんと球体が二つ。糸を引いて水中を泳ぐ。二つの眼球は浮遊する黒髪に絡み、そこに定着した。焦点が合わないまま、それらの球は天井を仰ぐ。

ひっくり返すと同時に、頭皮はズルっと剥けた。黒髪は水の抵抗で頭蓋から遊離すると、ちぐはぐな視線の黒目とともになびく。見たこともない海洋生物が泳いでいるさまであった。
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