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第104章 地の果て

焦点の定まらない黒目につられて、○雄は浴室の天井を見上げる。

闇の中に輪っかが、ぶら下がる。

ゲームコントローラーの被覆ケーブルで作られたロープであった。

よく見ると照明の金具に通してあって、ちょうど首と胴が離れたとみられる位置に合っていた。

コントローラーのパッドらしきプラスチックも、ぶらんと天井から吊り下がっていた。

彼女の目玉は、ここであった出来事の経緯を○雄に説明すると、最期の役割を終えて沈んでいった。