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第107章 追憶

周りには田畑しかない。もう真夜中であった。

一台の車両が様子を見つつ追跡をしていた。

赤い明かりが背後から足元を照らす。

○実が振り返ると懐中電灯の白光が眩しい。

「こんばんわ。どうされました？　こんな夜中に、雨降ってますよ。体、冷えますよね……」

警ら中のパトカーは○実を農道で保護した。

彼女は署で一夜を明かした。