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兄の帰還 壁越しに聞こえる妻の嬌声
第2章 壁越しに聞こえる妻の嬌声
「ま、将生さん、本当にもうダメ、やめてっ」

琴美が切羽詰まった声を上げた。

「イキそうなのか?」

「……」

琴美は答えない。いつもそう、頷くだけだ。

「いいじゃないか、遠慮なくイケよ。それとも颯太に遠慮してるのか?」

「あんっ、違うっ、そんなんじゃないっ」

「だったらいいだろう。ほら、イケよ……イケ、イケ、イケっ」

パン、パン、パン、パン、パン……。

兄の身体を打ち付ける音が速くなった。クチュ、クチュ、クチュと卑猥な水音も聞こえてくる。

「ああっ、ダメっ、将生さんっ……そんなに突いちゃ。本当にイッちゃうっ」

そしてついに、

「ダメ、イッちゃうっ……イクっ」

二人の動きが止まった。吐息と粘り付くような水音だけが聞こえてくる。おそらく舌を吸い合っているに違いない。

「琴美、気持ちよかっただろう」

「……」

「俺も気持ちいいよ。ピクピク締め付けてくる。本当に琴美は変わってないな。あの時のままだ。最高だ」

「ああ、将生さん」

再び二人が動き出した。

パン、パン、パン……。

「あっ、あっ、あっ……あんっ……ダメ、またイッちゃう……イク、イク……イクうっ」

「おお、琴美、すごいっ。さっきよりも締め付けくるっ」

兄もたまらないという感じでよがり声を上げている。

「今度は、琴美が上になってくれ……」

「次は、四つん這いだ。お尻を突き出して……」

二人は体位を次々に変えて交わりあった。

兄はタフだ。何度も琴美は気をやらされているが、まだ一度も漏らしてない。

やがて、琴美はイキっ放しの状態になった。

「ダメええっ……またイク、イッちゃう……イクううっ」

「やめて、いまイってるからっ……ああっ……ダメだってば………またイク、イッちゃうううっ」

「もうイヤ、お願い、もうやめて……またイク……イク、イク、イッちゃう……あっ、あああっ」

こんな激しい琴美のよがり声は聴いたことがない。僕の興奮も半端なく高まっていく。

先端から出るヌルヌルが止まらなくなった。精子も少し混じっているのかも知れない。液が白く濁っている。

僕は、そのまま掌全体に液をまぶして、激しく肉棒をしごいた。
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