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兄の帰還 壁越しに聞こえる妻の嬌声
第2章 壁越しに聞こえる妻の嬌声
「琴美、俺もそろそろ限界だ。次は一緒にいこう」

兄が喘ぎながら言った。ついにタフな兄にも最後のときがきたようだ。

「このまま出すぞ」

「う、うん、来て。将生さん、私の中に来てっ」

えっ!?

まさか、琴美が中出しまで許すとは思っていなかった。でも、もう二人を止めることはできない。

「琴美、琴美、琴美っ!」

「将生さんっ!」

二人は互いに名前を呼びながら、頂上に向かって駆け上がっていく。

僕も手を激しく動かす。身体の奥から射精感が込み上げてきた。

「琴美、いくぞっ!」

「将生さんっ……イクうううっ……あっ、あああああっ」

二人の断末魔の声が聞こえた。

その瞬間、僕の頭の中に電気が走った。僕は、今まで感じたことのない異様な快感とともに、宙に向かって精液を吐き出していた。

「琴美、よかったよ」満足げな兄の声が聞こえた。「琴美はどう? よかった?」

「……うん。感じちゃった」

「そうか……」

二人が口を吸い合う音が聞こえてくる。僕は射精後の気だるさの中で、天井を見ながら、ぼーっと聞いていた。

しばらくすると、

パン、パン、パン……。

隣の部屋から再び兄が身体を打ち付ける音が聞こえてきた。

「あっ、あんっ」

琴美の嬌声も聞こえる。二人は交わりを再開したようだ。僕の肉棒も硬さを取り戻していく。僕は、それを握りしめた……。

12時をかなり回った頃、ようやく隣の部屋が静かになった。二人は2時間以上も交わり続けていたことになる。

僕も兄と一緒に2回目の放出をした。もうクタクタだった。

兄さん、琴美……。

放出が終わると、僕はそのまま深い眠りの中に落ちていった……。
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