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裏切りの幼なじみ
第10章 愛しいから、縛りたい
「入れるよ……」

囁きながらペニスを蜜壺に添え当てる少年。頭の上で組む由梨の両手が震える。伝う腋汗に彼は気付いていないだろう。

(あぁ隆志さま……なぜ美由紀ちゃんのことを気にするの。わたしよりも若くて綺麗だから? 美しい薔薇には棘があるのに……)

初めてを捧げた救世主。その尊いペニスの施術を一任され、震える手で完遂させた。その成功を最初に確かめるのは担当医として当然だ。

「あうぅ……入って……来るぅ……凄いのがぁ……」

独り占めしたい、この聖棒。わたしが創ったわたしのペニス。

処女を捧げたお相手と結婚する……ここ数日、隆志の妻になったつもりでウエディングドレス姿までイメージしていた。歳の差なんて考えもしなかった。

「ふうぅぅ……深いぃ。く、くふぅぅ……隆志さまのがぁ、奥にっ……」

「壁に耳を当てて聴いてるかもよ。奈津子が」

意地悪な少年の囁きも消し飛んでしまう、快楽。

施術前は接する程度だった亀頭が子宮口を深く制してくる。短い喘ぎを幾度と漏らす。息を詰めるなど不可能だ。声を出さないと肉欲に食い尽くされそうで怖い。

淫毛同士が擦れ合う密着の湿り。ごりごりごりぃぃ……野太い地響きと同時に、目の奥が裏返る。理性をかき集め回収していくようなカリ首の擦れ音。信じられない愉悦を膣襞に刻みながら引き抜かれていく肉刀。胎内が「待って……」と泣いて淫涙を吐き零す。

惚け顔を晒さぬよう横を向く。恍惚の中で薄目を開き、由梨は戦慄した。

僅かに開いたドアの向こうに光る双眸。微動だにせずこちらを見つめる奈津子がいた。

(お、奥さま……)

由梨にとって母親のような存在であり、隆志と出会わせてくれた恩人だ。

あの日のやり取りを思い出す。

『えっ……きょうですか? いや、大丈夫ですが……』

『二時頃には診察室に居なさい。心と体を開いて彼に身を任せればいいの。今度こそ逃げちゃダメよ』

『午後の二時ですね。わかりました……はい。もちろんです……』

強制的なお膳立てがなければ、ずっと処女のままだったはず。

「うむぅ……ちゅぅ……」

顎を掴まれ、キスをねじ込まれる。母代りの恩人に覗かれながらの蜜事に震え、唾液が濃くなる。ずにゅぅ、と深刺しされ、膣肉が蠢く。本能が共鳴を求め、太くゴツい男根を離すまいと締め付ける。
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