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裏切りの幼なじみ
第2章 癒しのおっぱい先輩
「嬉しいけど、恥ずかしいな。スタイルに自身ないし、こんなおっぱいだし……」

(そんなおっぱいを観たいんですよ)

自分で口走った乳房の俗称が恥ずかしいのか、葉子は胸の膨らみを両手で隠し、モジモジしながら窓際に移動しポーズをとった。

(でっかいなぁ……柔らかそうだし)

邪な想いを打ち消し、三分でラフ画を仕上げた。角度を変えてもう一枚。

「優しくて、ちょっとエッチな……先輩の有りのままの魅力を表現しました」

あえて乳房を詳細に丁寧に艶めかしく描いた。重みを表した影や乳首、乳輪までもイメージして。服は着せていない。

「裸のわたし……ほんとに上手ね。でも先輩って呼ぶのはやめて。葉子でいいわ」

「葉子さん……服は描かずに身体だけ表現しました。どうですか?」

「そうね……服の上から想像して上品に描いてくれたのね。でも、実際のわたしのカラダは、こんなものじゃないわよ……」

隆志の想定通りに事が運ぶ。

葉子はノースリーブのデニムワンピースの上に薄ピンクのカーディガンを羽織っていた。カーディガンを脱ぎ、むっちりとした二の腕が露わになる。

「ワンピースの胸元がはち切れそうです。葉子さん、早く脱いで解放してあげてよ」

「あぁん、見られながら脱ぐなんて恥ずかしい……男の人に脱がせてほしいのに……」

妄想オナニーばかりの青春を過ごした隆志に女性経験はない。上手に脱がせてエスコートする自信などなく、自分で脱ぐように指示したのだ。

(うわぁぁ……っすげぇぇぇ……)

ストリップ観賞を気取っていた隆志は思わず仰け反る。彼女がショーツだけを残して乳房を全露出したのだ。葉子の言葉にウソはなかった。

ずっしりと重みのある両房のシルエット。眩しいほどの肌艶。上腕を横に押し退けるようにしながらバァンと張り出し、伏し目がちな乳首がちょこんと斜め下を向いている。乳輪は先ほど脱ぎ去ったカーディガンに似た薄ピンクだ。

メモ帳のラフ画と見比べる。確かに「こんなもの」じゃなかった。

「ホンモノのわたしを描く? リクエストがあれば遠慮なく言ってね」

「葉子さん。俺、絵はもう描かなくていいんです。そのかわり……」

もう男としての欲望を隠せなくなっていた。股間はパンパンに膨れ上がりズボンにテントを作っている。目の前で裸にさせた和風美女がほほ笑んでいる。絵など描いている場合ではない。
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