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第1章 第１話

「コラ!!」
「はっ、はい。」
「はいじゃなかろがボケ!!何で人のカバンを取ろうとしているのだ!!」
「えっ？ぼく…ここに荷物を置いていたのです。」

時は2017年４月10日の午前９時過ぎのことでありました。

場所は、JR予讃線の高架橋の付近南宝来町にあります今治市の福祉センターのビルの一階にありますインターネットのコーナーにて…

インターネットのコーナーでインターネット検索をしていました桂田かずと(48歳・軽度の知的障害がある)がインターネットを終えまして、席を立った時にとなりに座っている男性が持っていたカバンを自分の荷物と間違えてしまったことが原因でもめ事になってしまいました。

「コラオドレ!!オドレは人のカバンを取ろうとしていることに気がつけよ!!」
「えっ？ぼくの荷物は？」
「後ろのリュックサックだよ!!」
「えっ？」

かずとが持っていました荷物は、背中のリュックサックでありました。

かずとは『ああ、あった…』と言いましてアンドしていました。

しかし、かずとの言葉を聞いていた男性はチッと舌打ちしてからかずとにすごんで行きました。

「オドレふざけとんか!!人のカバンを取ろうとしておいて悪いことをしましたすみませんでしたも言えんのやねぇ…オドレのとーちゃんとかーちゃんの教育の仕方が悪いからドロボーする子になったんや!!」
「違いますよ…」
「いいわけ言うんじゃねえよドロボー!!オドレのドロボーヅラみていたらヘドが出るんだよ!!」

かずとは、男性からより強烈な言葉でバトウされたので、福祉センターに居場所をなくしてしまいました。

ちょっと間違えてしまっただけなのに、どうしてドロボー呼ばわりされたのだろうか…

ぼくは…

どこへ行ってもいやがられるだけなんだ…

かずとは、ものすごく悲しい表情でフラフラと歩いて、旭町の大通りへ向かっていました。