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抱けない彼を妄想で抱く
第3章 眠る彼の横で自慰、それからセックス
ゴムを装着する。
彼にまたがると、彼は上半身を起こしてわたしの背中に手を回した。
「寝っころがらなくていいの?」
対面座位はわたしが一番好きな体位だ。
「うん」
彼は興奮を散らそうと視線をわたしの身体から外している。
視覚による刺激を受けやすい彼にとって、この体位は射精感を紛らわせることができるものなのかもしれない。

わたしは彼のあごを軽くもち、自分の方へと目線を向けさせた。
「これからセックスするよ」
楽しさのあまり、にっこりと笑ってしまう。
そして入り口にあてがった彼のものへむけて腰をおろした。

「〜〜〜〜っ!」
手をぎゅっと握りしめ、下を向いて気持ち良さをなんとか受け止める。
大きい、何度しても彼のものは大きい。
わたしの中を隅から隅まで埋め尽くしてしまう。
彼を見る。視線は合わない。

「これから20回ね…っ」
わたしは動きだした。
「いち、に、さん…」
声にだして数を数える。
彼も一緒に声に出して数える。
「はち、く、じゅ…」
彼が自身を落ち着かせるように深呼吸をする。
ペースは一定のまま、速くしたり遅くしたりはしなかった。
「じゅうさん、じゅうよん…」
彼はわたしをぎゅっと抱きしめた。
わたしは彼の肩にあごをのせ、膣からやってくる快楽に身をあずける。
気持ちいい、気持ちいい。
こんなに楽しくて気持ちいいセックスがあっていいのだろうか。
「じゅうはち、じゅうく、にじゅう!」
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