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抱けない彼を妄想で抱く
第3章 眠る彼の横で自慰、それからセックス
あまりにも夢中で、彼の様子を観察することもできなかった。
しばらくのあと、彼にぐいっと肩を押されてようやく我に返った。

「も、いきそう…」
彼は苦しげにそう言った。
快楽に屈せずにいくのを我慢して、わたしを突き放してくれたのだ。
わたしは嬉しくなって彼の頬に手をそえた。

「いきたい?」
「いきたい…」
いまにも爆発してしまいそう、といった風に彼は答える。
「どこに出したい?」
「くち…」
「ここ?」
わたしは舌をべーっとだして、彼に見せつける。
彼は身を乗り出して
「…っ、うん」
と言った。彼は口に出すのが好きなのだ。

セックスよりもフェラチオされる方が好きで、射精も口に出したい人だ。
わたしは言った。
「じゃあ膣にいれて、20回動きに耐えられたら口に出していいよ」
彼はフェラチオの方が好きかもしれない。
でもわたしはセックスが好きだ。
彼が気持ちよさそうにしているところは見たい。
しかしわたしだって気持ちいいことはしたい。
彼は嬉しそうに「うん」と言った。
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