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恋がしたいと言いながら
第8章 ランジェリーショップ
 黙って私の話を聞いていた亜実がいよいよ呆れたようにこっちを向いた。
「なに、その顔?」
「いや、部屋で手料理つまみに飲んだ末の台所エッチってさぁ……もう展開がお約束すぎて」
 それが良いのに、と思ったがそれは言わないでおく。
 わざわざどこかに座って話し込むようなことではないし、ただ惚気たかっただけだから、彼女の買い物を待つ間、暇潰しに喋っただけだ。
 議論に持ち込む気はない。
 私は結構こういうこともオープンに話してしまう。
 もちろん相手は選ぶけど、人に話すと自分がいかに幸せなエッチをしているか再認識できるような気がして、ちょっとゾクゾクしてしまう。
 うすうす感じていたけれど、私って少し変態の素養があるのかも知れない。
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