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第11章 結婚式

「そういえばみんなはどう？結婚の予定とか」
「私たちはないかなぁ。彼氏もいないし」
「えっ、そうなの？亜実ちゃんも加奈ちゃんも？」
「あ、加奈は……」
　そう言いかけて、真由ちゃんがちょっと迷った。
　私が日頃から優也くんのことを惚気ているのでつい言ってしまったのだと思うけど、確かに説明しづらいだろう。
　責任をもって続きは自分で引き継ぐことにする。
「えーと、彼氏って人はいないよ。デートするくらいの相手はいるけど」
　嘘ではないし、この説明がいちばん簡単でしっくりくるはずだ。
「うーん、それ……立ち入ったこと聞くけど、そういうこともシてるの？」
「え、うん、まぁ……」
　立ち入って来られると思っていなかったので返事に詰まる。
「ねぇ、加奈ちゃん。それって、つまりセフレだよね？ちょっともうそういうの、やめたほうがいいんじゃない？私たちも27歳でしょ。そろそろ将来のことも考えて、相手は真面目に選んだ方がいいよ。余計なお世話だとは思うけど……」