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恋がしたいと言いながら
第12章 ホテルえっち
 頬を寄せるとキスで応えてくれたので、私たちは互いの舌を絡ませ合いながら登りつめていく。
 ぬるい雫がお尻まで伝って、空気を含んだような水音がぐぽぐぽとうるさいほど部屋のなかに満ちていく。
 ついさっきまでつまらない思いで参加していた結婚式。
 その会場からさほど遠くないラブホテルで、汗や愛液にまみれながら、大好きな人のペニスを挿されて淫らに喜んでいるなんて、祥子ちゃんが知ったらどんな顔をするんだろう。
 想像すると、なんだかいっそうゾクゾクしてしまう。
「ううっ……やば、イキそう……」
「優也くん、ゆうやくんっ……」
 優也くんのペニスがどくどくと脈打って、彼と繋がっていることがより生々しく感じられる。
 お尻の穴を締めるように力を入れると、なかがきゅっと締まるのが自分でもはっきりわかった。
「ああ、イク……イク……!」
「ああああっ、ゆうやくんっ……」
 彼が激しく腰を振り、ガクガクと揺さぶられながら、私たちは貪るように互いの唇を塞ぎ合った。
 荒い呼吸の間から漏れる声さえも、絶頂を連れてくるようだ。
「ンンッ、イク、イクッ!」
「アッ、ンン―――ッ、ン―――!」
 意識が弾け飛びそうになるほど強烈な快感の後、糸の切れたマリオネットのように全身の力が抜け、私たちは倒れるように床に座り込んでしまった。
 ぐったりと重なるように抱き合う火照った身体を、エアコンの風がやさしく冷ましてくれるのをうっとりと感じていた。
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