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恋がしたいと言いながら
第12章 ホテルえっち
 身体じゅうにぎゅうっと力が入ったかと思うと、お腹の奥で優也くんがビュクビュクと果てたのがわかった。
 それを感じながら、固結びがほどけるように身体の力もすぅっと抜けていく。
 ちょっと物足りないなと思ったけれど、二回目だし仕方ない。
 ぐったりと大の字に寝転んだ優也くんに、お疲れさまの意味も込めてキスをした。
 燃え尽きている優也くんは休ませたまま、先にシャワーを浴びる。
 バスルームの姿見に映った自分の顔は、我ながら晴れ晴れとして見えた。
 優也くんはよほど疲れたのか、シャワーを浴び終えてもまだベッドに倒れ込んでいた。
 揺り起こそうとしたとき、彼の傍らに裏返しで放ってあったスマホがぶるぶると震えだす。
 アラームでもかけていたのだろうかと表に返すと、表示されていたのは着信画面だった。
 優也くんは顔を上げない。存外ぐっすり寝ているらしい。
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