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恋がしたいと言いながら
第14章 鏡オナニー
「あぁ、はっ……ああああっ……」
 ピリピリと微電流のような快感が止まらなくなってくる。
 鏡に手を付いて膝立ちになり、下から突き上げるように指を動かす。
 彼の長い指や大きなおちんちんでズンズン突かれるのは大好きだけど、こうして私の気持ち良いところだけ刺激できる自分の指も嫌いじゃない。
「は、あああ、あ、だめ、イク……アアアアアア――――――ッ」
 指に絡みつくように膣内がきゅううっ、と締まり、何かが弾けたように頭のなかが真っ白になる。
 へなへなと床にへたり込むと、小さな水溜りがお尻を濡らした。
 脱力しすぎて、ちょっと漏らしてしまったのかも知れない。
「もう……なにやってんの、私……」
 羞恥に顔が熱くなる。鏡に映った自分に興奮しながらランジェリー姿でオナニーした挙句、床にお漏らし。これじゃあ本当に変態みたいだ。
 鏡に映る自分をぼんやり見つめる。鏡の中の私も、こちらをぼんやり見つめている。
 いやらしくてかわいそう。こんなになるほど彼を求めているのに、会ってもらえなくてかわいそう。
「優也くん……」
 ぽつりと名前を呟くと、なんだか虚しくて泣けてきた。
 はらはらと零れる涙も、彼を想っている証明のように思えて、悲しいのに、不思議と嬉しいような気もしていた。
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