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恋がしたいと言いながら
第15章 さよならえっち
「ねぇ、加奈。あれ何?」
 布団にくるまったまま首を向けると、洗濯物が干しっぱなしだった。
 家に来られるとは思っていなかったので油断していたのだが、問題はそこじゃない。
 優也くんの目線の先にはあの黒レースのブラセットとベビードールが堂々と吊ってあった。
「加奈、ああいうのも着るんだ」
「いや、あれは……真由ちゃんのお店ですすめられたから買っただけで……」
「でもああして洗濯してあるってことは、普通に着てるんでしょ?あのやらしい下着」
 優也くんは楽しそうに笑いながら起き上ると、ベビードールを手に取ってまじまじと眺めた。
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