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第2章 倖介side

仁実と結婚して、二年が過ぎた。
我が家に家族も増えて、一段と賑やかになった。

生まれたのは女の子…麻実(あさみ)と名付けた。
仁実に似て、とっても可愛い子だ！
もちろん、倖太にも似ている…
ﾊﾊﾊｯ…当たり前か！

俺と仁実に、二人も子供が…
俺って、何て幸せなんだろう…


週末の今日、倖太は、仁実の親友の家にお泊りだ。
親友夫婦は、倖太をずっと可愛がってくれてる。
倖太も、二人の事が大好きだ。
きっと、これから先ずっと、家族付き合いをして
いけるだろうな…

昔の俺じゃ考えられないよ。
イヤイヤッ…それより、昔の俺を知ってる奴らが
今の俺を見ると、きっと驚くだろうな…
どんだけ無愛想だったか…
どんだけ笑わない男だったか…
そんな昔の事を思い出すと、笑いが出てくるよ…

これも全て、仁実のお陰だな。
仁実といるだけで、穏やかな気持ちでいられる…
仁実といるだけで、俺は幸せで仕方ないんだ…