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俺の(ボクの)可愛いお姫様・・・SS
第5章 直人side…①
「川崎…大丈夫か?」
「…はいっ…私は…大丈夫です…」
川崎の手元を見れば、まだブレスを押さえてる…
まだ大丈夫じゃないんだろう?
コイツ、不安を抱えてる…
本当は、コイツも過去に何かあったんじゃ?って
つい考えてしまう…
「なぁ川崎、今夜時間あるか?
晩飯、一緒に食べに行かないか?」
「…えっ…でも…」
「俺とじゃダメか? 笑」
「イヤッ、そうじゃなくて…直人さんの彼女さんに
悪いのでやめときます…」
「プッ…残念ながら、俺はフリー…彼女なんて、もう
何年もいねーよ 笑」
「あっ…そうなんですね…それなら…フフフッ」
「よし!じゃ、飲みに行こう!!」
コイツ…哀しい顔して笑うのな。
いつも元気なお前が…
なぁ…何かあるんだろ?
お前こそ、地元で何かあったんじゃないのか?
秋になり随分と肌寒くなった。もう、冬もそこまで
来てるな…
入社して半年以上が過ぎ、二人共もう新人とは言えな
い程、しっかりとした講師だ。
二人、よく頑張ってたもんな…
最近、秀はすっごい嬉しそうだ。何かいい事あったの
かな…そんな、秀を見ている川崎も嬉しそう。
そして…そんな二人を見ている俺も嬉しくなるよ!
だけどさ…川崎…お前って…
秀の事が好きなんだよな…そうなんだろう?
あの日のお前の話…
必死に隠そうとしているけど、自分の気持ち隠してる
んだろう?
なぁ、川崎…
ここにもイイ男いるんだけどなぁ…
俺じゃダメか?
秀じゃなく、俺を見てくれないか?

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