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俺の(ボクの)可愛いお姫様・・・SS
第5章 直人side…①
川崎は涙を浮かべ、先日の休み、二人で買物に行って
寮に帰った時の事を話してくれた。
「きっと、淵上の彼女さんだと思うんです…私の事
誤解してると思います。
私のせいで、彼女さんを不安にさせたんじゃないか
って思うと…グスン…グスンッ…
あれから淵上も元気なくて、上の空で…
あの時の彼女さん、私の事新しい彼女だと勘違いして
私に謝ったんです。ごめんなさいって…
私を問い詰める事もなく、淵上にも何も言わず
すぐ立ち去りました…だけど、去り際、涙が見えた
気がしたんです。
きっとあの二人、地元で何かあったんだと思います。
私は淵上の彼女じゃありません…私のせいで彼女
さんに誤解させてしまって、私…どうしたらいいか…」
ずっとブレスを触り、押さえながら話す川崎
ずっと涙が頬を伝い流れてる…
「川崎…大丈夫だよ。心配するな!もう、子供じゃ
ないんだ…きっと、淵上もこのまま何もしないでいる
訳がない。だから心配するな!」
川崎の頭に手を乗せ、髪をクシャクシャと大袈裟に
撫でると
「うっ…うっ…私は…ヒック…ヒック…」
「お前、美人が台無しだぞ!クスクスッ」
「直人さん…心配掛けて…すみませんでした…
話、聞いてくれて、有難うございました。」
「ハハハッ…何言ってんだよ、俺は二人の先輩だろ!
心配するのは当たり前だって 笑」
「……」