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喪服奴隷・七菜~香織の巻~
第12章 七菜・肛交
中嶋水産の社長から電話がかかってきたのは夕刻だった。
「はい工藤です。あっ中嶋社長、ご無沙汰しております」

「いやいやこちらこそ。相変わらずご商売繁盛で
ご同慶の至りでございますな。御社の担当から聞きましたぞ。
なんでも斎藤さんが、大口の契約を勝ち取ったとか。
で、まぁなんですな。わしからもなにかお祝いをしてやろうかと。
このところ忙しくて、なかなか御社にお伺いできなかったもんじゃから
来週の金曜日あたり、ご都合はいかがかと思いましてな」

ちっ、この狸オヤジめ。何かと理由をつけては来ようとするな。
大口契約が男性社員だったら、無視を決め込むくせしやがって。
これを口実に、また香織を世話しろというに決まっている。
目の前で電卓を叩いている香織に、チラッと視線を移してから
「それは本人も喜ぶと思います。ただあいにく外回りに出ておりまして
そのまま直帰の予定になっているものですから、はい。
また明日ご連絡を差し上げるということでよろしいでしょうか。
はい、間違いなく伝えます。はい、失礼します」
省吾は渋い顔をして、電話を切った。

香織に話を通せば、イヤな顔をするに決まっている。
香織のことだから、俺が因果を含めれば渋々承知するであろうことは
十分にありえたが、俺自身の気が進まない。
せっかくここまで調教の成果が出てきたというのに
トンビに油揚げをさらわれた気分だ。
なかなか言い出せないまま、就業時間終了のチャイムが鳴る。
『社長、お先に失礼します』
「・・・ ・・・おう、お疲れさん」
とうとう言いそびれてしまった。
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