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喪服奴隷・七菜~香織の巻~
第14章 恥辱の受診
七菜のお腹が30週目に入ってきた。8か月、いよいよ出産まで間近だ。
お腹の中で、足で蹴っている我が子に指でトントンと返事をする。
それがわかったのか、おとなしくなると自然と笑みがこぼれる。
省吾が風呂から上がって、ベッドに上がると七菜を手招きする。
このところ、歩くことすら億劫になっていている。
コタツから『よっこらしょ』と起き上がると、お腹を抱えながらベッドに向かう。
「そろそろこの子の名前を考えてやらないとな。
お医者さんは男の子か女の子か教えてくれたのか?」
省吾は手を差し伸べて、抱え込むようにして七菜をベッドの上に上げる。
七菜は這いつくばるようにして、省吾の横に添い寝する。
『お医者様がね、「初めての子は出産した時に初めて分かったほうがいいだろう」と
教えてくれないんですよ。私は五体満足で生まれて来てくれれば、どちらでもいいです』

省吾もパジャマの上から七菜のお腹をさする。
「俺は男の子だと思うぞ。ほら元気だ」
お腹の中で動き回っている様子が、手のひらから伝わってくる。
『どうしてですの?』七菜が小首を傾げる。
「医学的には、受精した時に膣の中が酸性だと女の子
中性になっていれば男の子、もともと膣は酸性だからな。
中に空気を送り込んで、酸性を中和させれば男が産まれるんだ」
『どういうこと?』
「つまりエッチの時間が長いと、それだけ空気が送り込まれる。
早漏な夫だと女ばかりの家庭ができるってわけさ。
俺が早漏だったことがあるか?」
『うふっ、あなたはいつも、私が何度逝っても果てない人だわ。
ひょっとしたら、私の中がアルカリ性になっていたかもね』
「あはは、それはありえないけど、そうやって考えれば
産まれてくる子は男の子だって気がしてくるだろ?」
そういってから、七菜のパジャマのボタンを外しはじめた。
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