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1991〜バブルが生んだ甘えん棒、女海原をイク!
第7章 輝子
これからのデートコースを輝子がリクエストする。
「私、映画見たいな。それとパスタ食べたい」
少し、打ち解けたかなと聡太は思った。今はシングルと言う輝子に、弥生や三枝の事は黙っておいた。彼女いない歴、1年くらいという事にしておいた。

由美子は最近会っていない。最後の電話が素っ気なかった所をみると、多分、愛想を尽かされたんだと思った。このまま自然消滅でも、別にいいやと聡太は投げやりな気持ちだった。
瑞代の時もそうだったが、男の前で他の男性の話し出すと、女は心移りし出したサインなのだなと聡太は思った。
どちらも、年下の後輩の話題だったと思う。
彼氏なら、女に怒って「俺の前で他の男の話をするな」とか言うのだろうが、聡太にそんな気概もない。

お互いのグラスが空になると、女は身支度して席を立つ。
「行きましょ!お昼はどうするの?」
「パスタなら美味しいお店を知ってるよ」
社会人になった弥生と、よく食べに行くパスタの店が新宿にあった。
(まさか弥生とニアミスしないよな)
少し不安になる聡太。やはり小心者である。

お昼を人気のパスタ店で済ませ、映画を見に行く、海外のSF物だった。
今見た映画の寸評をしながら歌舞伎町を歩いていると、パチンコ店が何店か並んでいた。輝子が立ち止まる。
「どう、打っていかない?」
ちょうど聡太も、右腕がウズウズしていた。
「気が合うねぇ。少し稼いでから帰りますか!」
聡太が好きなのは、連チャンするCR機だった。この時代のパチンコは、数時間で10万円くらいは楽に稼げた。負けた時もデカイが、大抵のギャンブラーは今度こそと大枚を注ぎ込む。
この日の2人はツイていた。並んで座った台の後ろには、2人で合計35箱のドル箱が積まれた。
外に出て換金所に向かうと、すでに日が暮れていた。
「ハイ、輝子さんの取り分」
聡太はパチンコの元手を、自分の財布から出していた。出玉も聡太の方が多かったが、分け前は半々だ。
「私はいいよ。元々、聡太のお金だし」
「いいよ。輝子がツキを呼んでくれたんだ。俺の幸運の女神てね!」
いつの間にか、気さくに名前で呼びあう。聡太は、初めての異性の友人が出来た気がした。
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