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第1章 概要

国家を存続の危機に陥れる少子化に対し、国会で全会一致で中学校性欲部設置臨時措置法が制定された。中学校が選ばれたのは、人生で最も性欲旺盛な年代だからである。内容は、全国の全ての中学校に、男子の人数分の性欲部を作ることができるというもの。性欲の何たるかをリアルセックスを通して理解し、妊娠を奨励啓蒙する。この実施のため、妊娠と性感染症を完全に防ぐ女子中学生専用の特製ピルが開発された。


中学校性欲部設置臨時措置法

第１条　部の創立の申請は、女子５名が１名の男子を指名して行う。男子１名で複数の部から指名を受けることは許されない。
男子からの部の創立の申請は、できない。
指名された男子には、拒否権はない。ただし、心身に原因があってやむなく参加できない場合だけ、辞退できる。その場合は、その原因解消後に、速やかに活動に参加すること。

第２条　活動は、６限終了後、翌朝７時まで、毎日。場所は、校内の、他から隔絶された場所とされる。期間は、自由。
ただし、夏季休暇中に活動する場合は、場所を校外に指定しても良い。校外の場合は、その場所を管理する者の許可を取ること。

第３条　部の顧問は、日本政府とする。つまり、生徒の自主運営とする。

第４条　トラブルがあった場合は、速やかに学校に届け出ること。

第５条　パートナーになった男女は、しかる後に夫婦となること。そのために、当面、男子が複数の女子と婚姻可能な制度を設ける。

補則　近い将来、女子が複数の男子とパートナーになって部活動を行い、婚姻可能な制度が必要になるだろう。それは、国会の審議にゆだねる。できれば、来年度に実現してもらいたい。


法律制定の趣旨（日本政府の説明）

なぜ、男子１名に女子５名なのか？男女平等に反するのではないか？という疑問があると思いますが、リアルの性欲事情は、明らかに男子中学生のほうが旺盛であります。女子中学生の中にも旺盛なものはおりますが、全員ではありません。男子の場合は、ほとんど全員が性欲旺盛であります。
将来、啓もうが進み、女子の性欲レベルが向上したならば、女子１名に男子５名という逆パターンも可能になることでしょう。