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彼女が突然おっパブで働きたいと言い出した!
第19章 マネージャー吉内の過去
同期の芸人達からは「事務所のお前への扱いが酷すぎる!」や「どう考えたって相方だけ売る気なのが分かる!」という意見が多かったが
「現状飯が食えてるなら割り切ってやっていくのもありじゃないか?」という意見もあった。

テレビにコンビで出ることは無くなり、ライブも相方はピンで出るので漫才をやることは無くなっていった。

相方は15分程度のネタ時間が1人では出来ないのでコンビで出ていたものの、千田は慣れてきたようで吉内がいなくてもネタをきっちりやれるようになっていた。

「俺は一体何がしたくてここまで頑張って来たのか??」そんなことばかりを毎日考え続けているうちについに家に閉じこもるようになってしまった。

「お前も何かピンのネタを考えて勝負してみたらどうだ?」と知り合いの構成作家に言われたりしたが自分のピンの才能なんて全く無いのは自分が一番分かっている。

そうは言いつつもフリップにネタを書いて説明するようなネタを自宅でやってみたものの、全く面白くないし、芸人達に「あいつピンになったら全く面白くないんだな。」とバレてしまうのが怖かったのだ。

通常ピン芸人がブレイクした場合、テレビ番組でのリアクションがつまらないやフリートークが苦手、ネタのキャラクターが飽きられる。といった理由でブレイクから1年後にはテレビから消えていることが多い。

だが、千田はキャラクターネタよりも普通の服を着てフリートークをしたり手先が器用で料理などで仕事を増やしたり、ドラマでのシリアスなキャラクターが視聴者にウケたりと、どんどんお笑い以外の幅を広げていった。

もうこの時期はコンビでの活動は全く無くなり、千田もタレント兼俳優のようなポジションになっていた。

何処で自分たちはお笑い芸人の道を見失ったのか?

相方とキャラクター漫才をやっていたら自分もまだ芸人として生き残っていたのか?

そんなことを考えていると吉内は何か決意が固まり「俺、お笑い引退します。」とマネージャーに連絡していた。

「お、おいおい。確かに千田の仕事は増えてるがお前が辞める必要はないだろう!」と止められたが決意は固かった。

そして数日後に吉内はホームページでコンビの解散と自分の引退を発表した。







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