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彼女が突然おっパブで働きたいと言い出した!
第6章 陽子の体験入店  本日最後の客
「お客様、最初のお時間が経過しました。残りのお時間はどうなさいますか?」

「あ、もう20分経っちゃったんだ。早いな~。」

「良かったら指名料2,000円追加で私このまま席にいます。」

「そうなんだ。じゃあ、2,000円払うよ。」と支払いをしてくれて引き続き席に残ることになった。

「お兄さんありがとう。」と陽子は吉内の頬にキスをした。

吉内は多少緊張しているようで額に汗が滲んでいた。

「うふふ。可愛い。汗かいてる。」そう言いながらおしぼりで額を拭く。

「じゃあもう1個お兄さんにはサービスね。」そう言ってテーブルの上に置いてあるグラスに入っているウーロン茶を口に含み、吉内の口に移した。

「びっくりした!口移しなんて今迄したことないよ。彼女にもしてもらったことないし・・・」

「え~。お兄さんでも彼女いるんでしょ??」

「いやいや~。残念ながら俺今そういう人いないんだよ。」

「逆にゆいちゃんは彼氏何人いるの??」

「何人ってどういう意味?」

「ゆいちゃんぐらい可愛くてエッチな女の子は彼氏が10人いたとしても驚かないよ。」

今迄に彼氏いるの?と聞いてくる男性は沢山いたが10人と言ってきたのは吉内が初めてだった。

「素敵な女の子に彼氏いるの?なんて聞くなんてナンセンスじゃないかな。」

「じゃあ、お兄さんがゆいの彼氏になってくれたら嬉しいです。」

「あらあら。ゆいちゃん俺に惚れちゃったの?もう30過ぎたおっさんなんだから他の若い人好きになったほうが良いよ。」
と吉内が突き放すように言ってくると逆に陽子の中で燃えるものがあった。

「私の1番の彼氏になってほしいの。」と膝の上に跨り耳元で囁いた。

「あははは。積極的なんだね。」
やはり吉内は昔芸人をやってからマネージャーになったぐらいなので話やリアクションが上手かった。

会ったことは無いけど吉内さんの彼女が彼のこんな雰囲気とかが好きで付き合ったんじゃないかな・・・・

いけない!私明良のこと今忘れて吉内さんにアタックしてた・・・・

でもこれが大人の雰囲気なのね・・・・

好き・・・・・

今日このままこれでお別れは嫌と思い陽子は思わず
「お兄さんペンと紙ありますか?」

「ペン?ああ、あるよ。」とメモ用紙とペンを渡し、
陽子はスラスラと自分の携帯番号を書いていた。



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