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乳母…めのと
第6章 乳母…6
『桜田の妻とあの男との関係が分かった。だから、早く帰れたら早目に…帰ってきて欲しい』

隼人のお昼寝の時に川口から連絡が入った。

『分かりました。』
あおいは返事をした。

佐野に事件の真相解明の進み具合を説明し、帰ろうとすると隼人が泣き出した。
佐野は大丈夫だと言ったが、どうも様子がおかしく、あおいは抱き上げた。

「熱い!」
あおいは慌てていた。

体温は40度近い…

「隼君?隼君!どうしたの?あんなに元気だったのに…一体…救急車、救急車を呼ばないと…」
あおいはパニックになっていた。

「あおいさん、落ち着いて。病院を探すから…」
あおいは隼人を抱きながらオロオロとしていた。

「近くに小児科があったよ。大丈夫だから。ほら、時間だし、帰って。」

「心配だから…私も…」

「あおいちゃんはちゃんと自分の問題を解決しないと…ね。大丈夫だから。連絡するから大丈夫だよ。」

あおいは佐野に窘められながら仕方なしに帰っていった。

佐野はすぐにタクシーを呼び小児科に向かった。
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