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第1章 乳母…1

待ち合わせ公園に着くと噴水の前でベビーカーの傍に立つ男性を見つけ近付いた。

「こんにちは。隼人君は…元気そうね。」
しゃがみながらベビーカーの隼人の顔を覗くあおいに、佐野はキョトンとしていた。
「あおいさん？」
「あ…はい。そうです。」
あおいは立ち上がった。
「あ…いや。。印象が全然違ったので…いや。」
「あ…違いましたか？あ…お化粧してるから…かな？」
「あ…そうですね。すみません。」
「謝らなくても…ふふふ。」
あおいは笑っていた。

病院で見た青白い生気のないあおいとは違い目力が強くなり…なんといっても、ファッション雑誌モデルのような顔立ちをしていて、眩しく感じたのだ。
反対に佐野は自分は子育てに疲れ果てたオヤジになっているんじゃないかと思った。
公園のベンチに座り、佐野の子育ての苦労話しを聞いていた。
男一人ではかなり大変そうだった。