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第2章 出会い

……でも、その後悔より、知らないことを知るという好奇心が勝った。

このもやもやを押し隠して生きていくなんて、とても出来そうになかったのだ。

いっそ、痛い思いをして興味を失った方が…なんて、思うくらいだった。

そして私が今回、"経験する" と踏ん切りをつけたのはそういうことが理由だった。

とはいえ、男の人だったら誰でもよかった訳では勿論、ない。

それに、彰人さとは、最初は会いたいなんて思いすらしていなかった。

彰人さんはふんわりとした雰囲気と口調で、年上のいいお兄さんだと感じるような人だった。

私の理想の人は強く求めてくれて、少しSっ気のある人。

だから、彰人さんとはあんまり続かないだろうと思っていたけれど……