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夜明けまでのセレナーデ
第4章 ラプンツェルと聖夜の夜啼鳥
「…おはようございます。瑞葉さん」
礼拝堂の塔の上にひっそりと隠れ住むラプンツェルこと、瑞葉に食事を運ぶのは薫の役目となった。
数少ない寮生に見られないように厨房から食事を運ぶのは、幼い頃から光の目を盗んで屋敷の厨房に忍び込み、お菓子をくすねていた薫にはお茶の子さいさいの仕事だ。

…人間、何が役に立つか分からないな。
薫は密かに自慢げに鼻を鳴らす。

「おはようございます。薫さん」
最近では、瑞葉は屈託無く薫に笑いかけてくれるようになった。
…塔の小さな明かり取りの窓から差し込む朝陽に、瑞葉の類稀な美貌はきらきらと夢のように輝く。
エメラルドの宝石のような瞳は、見つめていると思わず吸い込まれてしまいそうだ。
明るいところで見る瑞葉の金髪は美しいプラチナブロンドで、まるで北欧のお伽話の妖精のようだった。

…本当に、息が止まるくらいに綺麗なひとだな…。
毎日見てもうっとりと見惚れてしまうほど、瑞葉の美貌は並外れていた。
薫は紳一郎を始めとして、中性的な美しいひとは見慣れている。
かつては伯父の暁がそうだった。
暁の美しさは子ども心にも信じがたいような稀有で儚げなものだった。
司も洗練された煌々しい華やかな美貌を誇っている。

…けれど、瑞葉の美しさはこの世のものとは思えない…どこか幽玄の世界の住人のような幻想的で浮世離れしたものだったのだ。
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