この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
夜明けまでのセレナーデ
第12章 夜明けまでのセレナーデ 〜epilogue〜
薫は肘をつき、暁人の貌に寄せる。
「お前ならなれるさ。
…小父様も喜ぶ」

暁人が薫の小さな貌を持ち上げる。
「…これから世の中がどうなろうと、僕は薫を愛し続ける」
照れ臭くてつい、唇を歪める。
「男同士だけどな。
…絢子小母様に孫の貌は見せられないぞ」
「母様はきっと僕が幸せならそれでいいと仰るよ」
「…楽天家だな、相変わらず」
皮肉を吐こうとするその唇を、柔らかく塞がれる。
「薫がずっと側に居てくれたら…僕は永遠に幸せだ」
…相変わらずキザだな…と、揶揄しようとした薫は…

「…それは僕が言おうとしたセリフだ、ばか」
と、不機嫌そうに唇を尖らせ…
けれど次の瞬間、誰にもみせたことがない甘やかな微笑みを浮かべた。

「…愛してる、暁人…」
息を飲んだ暁人が何が呟く前に、その唇を甘く…優しいキスで塞いだ。

…やがて天窓越しから、林に住まう小夜啼鳥の啼き声が静かに…漣のように聞こえてくるのだった。




「夜明けまでのセレナーデ」 〜la fin〜
/322ページ
※結果は非表示に設定されています
エモアイコン:泣けたエモアイコン:キュンとしたエモアイコン:エロかったエモアイコン:驚いたエモアイコン:素敵!エモアイコン:面白いエモアイコン:共感したエモアイコン:なごんだエモアイコン:怖かった
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ