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夜明けまでのセレナーデ
第5章 裏窓〜禁じられた恋の唄〜
…翌日、瑞葉は食事を運んで来た紳一郎から伝言を受け取った。
「八雲さんはお屋敷のお仕事でしばらくこちらに来られないそうです。けれど、どうぞご心配されませんようにと、仰っておいででした」
古式床しい雛人形のように端整な貌の紳一郎からは、殆ど感情が読み取れない。
「…そう…ですか…」
…落胆しつつも、貌には出さないように気をつける。
塔の中に外国人に見える自分を匿うリスクは相当なものの筈だ。
それを紳一郎にすべて負わせていることは世間知らずな瑞葉でも分かる。
だから自分の不満など見せてはならないのだ。

「…ありがとうございます…」
頭を下げる瑞葉の頭上に、さらりと声が掛かった。
「…八雲さんは、くれぐれも瑞葉さんをよろしく頼みますと仰っていました。
…それから、すごくお寂しそうでしたよ」

はっと頭を上げた時には、紳一郎の姿はもうどこにもなかった…。

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