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《リベンジ☆ラブ…恋になるまで…》
第7章 それぞれの日々の中で…
稜と中川は車の中でこんな事を喋っていた、もちろん普段のように打ちとけた感じではなかったが今言わなければお互いに気まずいと思うからだ。

『のり子が社会人になる前に直人を身ごもらせた経験から強くは言えない、チアガールの彼女はよくもてていて何故勉強しか取り柄のない僕とつき合ってくれたのか…インテリでかっこよく観えたからよって言ってはいたけど』
稜は信号で停まり昔を懐かしむような顔をした。

『俺もおじさんはかっこいいと思います、インテリ…成瀬さんみたいに』
中川は沈黙も怖いがこれから何を言われるのかと緊張していた。

『僕が運動会で転んでもかっこいいと言える?』
今度ははにかんで恥ずかしそう。

『頑張って走るのはいいと思えるので、綾香さんはそういうとこおじさんに似ています、だけど誰にも迷惑等かけていません』
彼は保健室での光景を思い出し少し目を細めるのは綾香を好きだからだ。

『上の直人は僕とのり子のイイとこ取りみたいで勉強も出来て社交的で何人もの友達が家に遊びに来ていてね、綾香はあのとうり慎吾くんと結ちゃんしかいない…だから日曜・夏休みの間家に来てくれる中川くんと良いつき合いが出来たなら綾香も変われるんじゃないかと…』

『保健室では泣いてますが家庭教師の時には頼もしくみえます』

『泣いてる?(笑)…娘が迷惑かけて本当に…、運動も社交的ではないとこが僕に似て…よろしく頼むよ綾香を』

『はい…だけどおじさんは社交的だと思います』

『家族を養う為には社交的という事に努力、のり子というアドバイザーがいるから』

『家族を養う為に…』

『僕が言いたいことは急がず焦らず綾香を大切にしてやってくれ』

『…はい』

男と男の約束だった。
だがお互いにそんな会話中緊張していたが中川家に着く頃にはまた笑いたわいのない会話をしていた。

中川は心の中で繰り返し稜とのり子の言った言葉を思い綾香にした行為を心の中でまた後悔した。

その夜、彼はラインで彼女に詫びていた。

『ごめん…』

綾香はどうしていいかわからず携帯を見ながら寝ていた。

茶髪くんは何度も謝っている、あたしは…

触れられて嫌?
ううん、怖かっただけ…
いつもの茶髪くんじゃないような…
少しだけ怖かった…
でも嫌ではない…

『怖がる触れ方はもう少し我慢するから…ごめん』

再び送られてきたのはそんな言葉。
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