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《リベンジ☆ラブ…恋になるまで…》
第8章 新たなる人物…
茶髪くんに合わせる顔がない…
不意打ちとはいえ断固突っぱねなかった事に茶髪くんを裏切ったような気がする…
今日は茶髪くんの顔が見れない…
そして部活にも出づらい気もする…

そんな思いで綾香はテニス部が終わるのを待たず校門へとトボトボと歩いてく。

『宮川が森部さんとセックスフレンドだって言いふらしてるよ?でも中川とも付き合ってるんでしょ』
どこからともなくクラスの女子に肩をたたかれそう言われ綾香は目を丸くし首を振った。

『…どどど、どうして…そんな事…嘘よ』
動揺する。

『だって歩きながらあの後輩そう言いふらしてたもん、それに美術部の子らがキスして抱き合ってたって、ねぇ〜』
クラスの女子はクスクスと笑いからかうと事が済んだかのように友達と喋り始めた。

『そんなの嘘に決まってるのにっ…』
綾香の声は女子等には聞こえないくらい彼女達は塾や帰りにコスメショップに行く話題に夢中だ。

早く帰ろう…
学校から遠ざかってしまえばこんな風にからかわれる事もない…

綾香は校門を出て走り出したがすぐに息切れて立ち止まり呼吸を整える。
不意に肩をたたかれ彼女は丸まった背中をまっすぐにして緊張をあらわにさせる。

誰…!?
早く、早くバス停に…

『勝手に帰んなよ、校門から出るとこ見かけて慌ててシューズから靴履いてダッシュでここまで…っとにさ、何があったの?』
ハアハアと息を弾ませる中川。
彼なら200メートル走も朝飯前ではあるが下校時の生徒の間をぬって走るのは障害物競走のようなハンデがあるが、テニスコートを縦横無尽に走る彼なら息もすぐに整いまだまだひとゲーム出来そうな勢いだ。

そんな彼を彼女は羨ましく思う。

『………何でもない』

言えるわけない…
いくら不意打ちでも宮川くんとキスを…

回れ右してまた歩き始める綾香、そんな彼女の手を掴み゙振り向かせ見つめる中川。

『…言えない?』

彼の眼をみると涙が溢れ頬を伝う。

嘘はつけない…
この眼にはあたたかさがある…

『…あの…』
『…公園へ行こう』

彼女は昼休みから部活までの成り行きを話し終えると彼は悔しそうに空き缶を蹴飛ばした。

『空き缶は捨てなくちゃ…』
綾香はそういうとゴミ箱へ入れた。

『…そういうとこ綾香らしいけど蹴飛ばしたい気分なんだよっ、腹立たないの!?人の彼女につばつけてさ部活で見せ物のように…』
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