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第2章 あいり(36歳)

「あいりさん…ちょっとあいりさん!!」
「はい？」
「あんたまたお客様を怒らせるようなこと言うたん!?(言うたの)」
「えっ？」
「さっき、Pontaのポイントで払うと言うていたお客様が怒って出ていったみたいだけど、あんたお客様をグロウするようなことを言うたんとちゃうの!?」
「え～っ…アタシ…お客様はいつも現金払いだから現金を出してくれるのかなぁ…と想っていたいただけなのにぃ…」
「あいりさん!!あんたはパートのお仕事をなんだと思っているのかしらね!!ため口が多い、レジ操作の仕方が分からない…あんたこの最近、勤務態度が悪いみたいね!!(女子大生)ちゃんを見てごらんなさい!!あのコは、ね家が貧しいけど、通信制高校と通信制大学へ行きながら必死になって働いているのよ!!」

店長は、アタシに通信制大学へ行きながらがんばって働いている女子大生のコを見せながらくどくどといい続けた後に、ダメ出しの言葉を言うていた。

アタシは、店長から『あんたは当面の間トイレ掃除だけしていなさい!!』と言われたので、トイレ掃除以外のお仕事を根こそぎ取り上げられてしまった。

それ以降、アタシはトイレ掃除と事務所でチラシの折りたたみの仕事しかさせてもらえなかったので、気持ちがイシュクしていた。

そうしたことは、家族生活にも影響が及んでいた上に、アタシの人生にも原因があったと思います。