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第5章 まきこ(38歳)

「かあさん。」
「義母さま。」
「ああ…新郎さんのおかあさまもご一緒でしたね。」

アタシは、女性スタッフさんからの問いかけに対してどう答えればいいの分からずに弱っていた。

女性スタッフさんが席を外してからしばらくたった頃であった。

アタシは、ふみあきにわけを話そうとしていたが、冷たく突き放された。

アタシを冷たく突き放したふみあきは、お嫁さんを連れてカフェテリアを出ていった。

どうして…

どうしてアタシは…

ふみあきに冷たく突き放されてしまったのかしら…

どうして…

アタシは、ますます悲しくなったので途方にくれていた。

その日の夜９時頃のことであった。

場所は、家から900メートル離れた公園にて…

アタシは、夜の公園にいてひとりぼっちでブランコに乗って、ぼんやりと考え事をしていた。

ダンナは…

いつになったら長期出張が終わるのだろうか…

あれから４ヶ月…

ダンナは、電話をしてこない…

メールも来ない…

LINEのメッセージも来ないのでさみしい…

アタシ…

このまま…

ひとりぼっちになっちゃうのかな…

そんな時であった。

アタシの前に、派手なスカジャンとボロボロのジーンズを着て、リーゼントのチャラい男二人がアタシに声をかけてきた。

「おじょーちゃんひとりかな？」
「えっ？」
「もしよかったら、オレたちと遊びに行かない？」

こわい…

こわい…

アタシは、その場から逃げようとしていたが、リーゼントのチャラい男二人はアタシをつかまえて公園内にある生け垣の内側へ無理やり連れて行かれた。