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官能小説 朗読します!
第8章 人妻 玲子の白日夢  7
『人妻 玲子の白日夢 7 息子の友達

「どうしても?」

「どうしても。玲子さんは賭けに負けたんだ。大人なんだから、ちゃんと約束を守って。脱いで。」

カイが私に命令する。
強い言葉と裏腹に、その声は少し震えてる。

「カイ君。初めては、ちゃんと好きな人としたほうがいいよ。」

ホテルの部屋に入ってからも、私はまだ迷っている。
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息子が二十歳になり、高校時代の友達と初の飲み会をした後、二次会と称してうちに何人か連れて来た。リビングルームで飲み直す中、危ない酔い方をしているのが、カイだった。

「お前らは良いよな、有名大学にさっさと合格してさぁ。俺は、二浪だぜ!二浪。」

「カイ、もう止めとけ。」

周りにたしなめられても、カイはハイボールのグラスを手放さない。散々絡んで、大声を出した挙げ句、「うぇっ!」とうめき声をあげ、トイレに駆け込む。 

「あ~あ。やっちゃった。」
「飲みすぎなんだよ。」
「平気そうにしてたけど、やっぱ気にしてたんだなぁ。」

息子達は、そうしゃべっているだけで、誰もカイの様子を見に行こうともしない。

「ちょっと、あんた達、飲むのはいいけど、冷たいんじゃない?もう!」

タオルをもってトイレに行くと、ドアを開けたまま、カイが床にしゃがみこんで、便器に頭を突っ込みそうな勢いで吐いている。

「あらら。大丈夫?なわけないね。。。」

私もカイの横にしゃがんで、背中をさする。

「私もお酒ではよく失敗したからねー。でも、飲み過ぎると翌日辛いから、気をつけてねぇ~。」

「おばさん。。。」

「おばさんじゃない!玲子さん!」

「玲子さん。。。俺、ダメだよなぁ。ユウト達はさぁ、大学受かって、彼女もいて。俺だけだよなぁ、酒も弱いし、カッコわりぃ。。。」

絡み酒の次は、泣き上戸。
ルックスだけで言えば、カイは息子の友達の中で一番のイケメンなのに、自信を失ってる分、弱気な発言が止まらない。

息子達に付き合って、私も少し飲んでいた分、口が滑る。

「そんなにカッコいいのに、何贅沢言ってるの!私が若かったら、カイ君のこと追っかけてるわよ。」  

「玲子さん、本当?」

「ホント、ホント。ちよっ、ちょっと、カイ君ダメっ!ふざけないで。」
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