パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第7章 詠美の『仕込み』の再開

(それにしてもこれ、エッチな格好...)

詠美の心配をしつつもやっぱり自分の下着姿が気になって、美奈緒は鏡の前で何度も回りつつ全身をチェックしてしまう。

こんな場所で、こんなエッチなコスチュームで、私は何をやっているんだろう。

漠然と思う。

(私たちがAV女優にスカウトされて、撮影されながらいやらしいこといっぱいされるなんて...)


数時間前までは、こんなこと想像もしていなかったのに。

今では逆に、ただリツカのスカウトを断るためにこの事務所を訪れたなんて理由の方が夢だったような気がしてくる。

密かに憧れていたリツカの官能小説も、今や子供だましの少女小説でしかなかったと感じてしまうくらいに濃厚な体験をして...そして美奈緒のその「体験」は、まだ途中なのだ。

ここにいれば、必ず詠美と同じ目に遭う。

知らない男たちに抱かれて...処女を喪失する瞬間が訪れる。

(部屋、カギかかってないし...逃げようと思えばできるのかな...)

最初に通された応接間に戻り、カバンを見つけてケイタイを取り出して...。

脱出経路をイメージしながら、しかし美奈緒は自分がそんな行動を起こさないことを知っていた。