パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第8章 イきたい

「ふ...うぅっ...」

グチュッグチュッと粘ついた音を立てて屹立が最奥までを犯すのに合わせて、性感を開花させきれない未熟な肉体がビクビクと揺れる。

感じたくなどないはずの快感に集中し、少しでも快楽を得ようと息を詰め、もっと突いてほしいと願うーーー

詠美にとってそれがどれほどの屈辱なのか、美奈緒にも簡単に想像できた。

けれど、詠美の体はもう変わってしまったのだ。

何も知らない処女の体から、男を知る体に。

抱かれ続け、イかされ続け、「セックスと快楽」を教え込まれてきた肉体は、昂ったままで放置されることに耐えられない。

詠美の意志とは関係なく、肉体は内側に抱えた熱の解放を求め、まるで縋り付くように己を犯す男を締め付けてしまう。

「ん...んぅっ...っあ、あっ...あ...！」

揺さぶられながら嗚咽のように呻いていた詠美の反応が徐々に変わり始めた。

ようやくおぼろげだった快感の実体を捉え始めたらしい。

突かれるリズムに合わせて、よだれに濡れた唇から恍惚とした声が淫靡な吐息と共にこぼれ落ちる。

苦悶の喘ぎばかり零してきたその唇から初めて漏れた、甘い嬌声ーーーそのあまりのなまめかしい響きに、傍らのアイナが、そしてカメラを構える美奈緒も息を飲む。

しかし詠美本人は、快感を追うことに必死で自分がどんな声を上げどんな姿を晒しているかなど気にする余裕もないようだった。