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幻の果てに……
第7章 没落

◆◇◆ ◆◇◆ ◆◇◆ ◆◇◆
家に戻り、疲れた体をベッドに沈めた。
卓也と、無理矢理のメール交換。
その後家の前までタクシーで送られ、住所も知られてしまった。表札から苗字も。
メールアドレスを変えれば、録画したものを名前と住所付きでネットへ流すと脅された。
そうされたくなかったら、俺の言うことを聞けと。
何をさせられるのかは分からない。
私は夫について話し、戻っている期間だけは連絡をしないように頼んだ。それは了承してくれたが、何が起こるのか怖かった。
誰にも相談出来ない。
静香にも。
溜息をついても、何も変わらない。
体には縄の跡。
それなら夫が戻るまでに消えると思うが、私は見えない縄で縛られたまま。
疲れからうとうとし始めると、メールの着信音。
卓也からで、明後日指定の場所へ来るようとの指示。
部屋番号があるから、多分マンションだろう。
そこで何が行われるのか。
考えても、私に抵抗する権利はない。
一度切りで、あの店へ通わなければ。
幻を求めなければ。
後悔しても、もう遅かった。
◆◇◆ ◆◇◆ ◆◇◆ ◆◇◆
当日。タクシーで着いたのは立派なマンション。
指定された部屋へ行くと、卓也を含めた四人の男が待っていた。
「梨央。脱げよ」
ある程度の想像はしていたが、四人もいるとは思わない。
大きなベッドのある広い部屋の隅で全裸になると、男達に囲まれた。
「いい体してんじゃん」
「梨央ちゃん。楽しもうよ」
「あの店に行かなくていいようにしてあげるからさ」
口々に言われても、私は無言で俯いているしかない。
男達もみんな全裸になる。
恐怖しか感じなかった。
「梨央。大丈夫だよ。今回からは、ちゃんとしたモノ挿れるから」
卓也が言うと、四人が笑っている。
あの録画を観たんだろう。
縛られ、太いバイブを挿れられている私を。
「梨央。しゃぶって?」
卓也がベッドに座り、脚を広げる。
ベッドに乗ってその間に膝を着き、彼の性器をしゃぶった。
「従順じゃん。まっ、その方が賢いけどな」
「抵抗したら、またあのバイブだよ?」

