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幻の果てに……
第8章 バッドエンド編

そんな台詞が、何よりの誉め言葉。
私はいやらしくて貪欲だから、相手を求めてあの店へ通う。
愛されることが嬉しい。
セックスがなくなったら、生きていかれない。
「あぁっ、イイっ」
狭い場所を擦る、逞しい性器。
その熱に翻弄されていく。
セックスが好きなだけ。
色々な趣味がある中、セックスが趣味だって構わないはず。
「あんっ、はぁっ、ヤっ、んんっ」
波が来そうになる。
でも、まだ嫌。
もっと繋がっていたい。
もっと快感が欲しい。
孝弘の背中へ腕を回し、彼に合わせて腰が動いてしまう。
「梨央……っ。悦いよっ……」
「あぁっ、あぁっ、はんっ」
汗ばんだ肌が触れ合う場所から、次々と熱が生まれる。
その熱は一つになり、大きさを増す。
「あっ、あんっ、ヤぁっ、ダメぇっ、んっ、イくぅっ! あぁっ……」
「梨央っ……っ。はあっ……」
ほぼ同時に絶頂を迎え、荒い呼吸をしながら抱きしめ合う。
今この時、孝弘は私だけのもの。
妻がいても、子供がいても。
幻の間は、私だけのもの。
避妊具を処理した後、彼の性器をしゃぶる。
まだ足りない。
気絶するほど愛して欲しい。
「梨央……っ」
精液を拭いただけの塊は、彼の味と匂いがする。
それを舐め取るようにしながら、舌を這わせた。
「上手いよっ、梨央……」
「んんっ……。ふぅっ……」
喉の奥まで使い、孝弘を煽る。
頭を大きく上下させていると、彼の微かな震えを感じた。
「梨央? 出したいな。このまま……」
私は小さく頷いてから愛撫を続ける。
挿入が一番だが、口内に放出されるのも悦い。
「はぁっ……。んっ……」
呼吸を継ぎながら、さっきまで自分の中にあったものをしゃぶる。
彼がイったらもう一度。
どんな体位が好きかなどと考えながら。
「梨央っ、あっ……。はあっ……」
深い場所で、迸りを受け止めた。
そのまま顔を上げ、彼に見せるようにゴクリと飲み込む。
「はあっ……。梨央……。凄いよ。中も、口も……」
誉め言葉をもらい、残滓を舐め取る。
そんなうちに孝弘のものはまた力を取り戻し、今度はバックから。

