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同性は何でも知っている
第2章 スポーツジムにて
そういうことから週に一回のジム通いが始まった。これまで運動らしい運動はしたことがなく、最初は自転車漕ぎも負荷を小さくしてなんとか10分続ける、のを目標としてスタートした。チェストプレスも10キロを10回、それでもう腕が上がらない状態になった。
それでも3ヶ月経ってみると、なんやかんやで1時間はトレーニング出来るだけの体力がついたようだ。腕も肩もまだ細いままではあったが。

4ヶ月目に入り、勝手も分かるようになった頃、サウナであったあの人がジムにやってきた。これまで会ったことはなく、違うジムに行ってるのだと思っていたが、たまたま合わなかっただけなのだろうか。
男は宏の存在に気付いた様子はなく、黙々と身体をいじめていた。宏も彼のことは忘れて、身体を動かした。
1時間経って身体が限界となり、宏はシャワーを浴びにジムを出た。
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