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監禁束縛〜裏切りと暗殺者の最期〜
第2章 残虐な罰
シェリルは昨日処女を奪われた部屋で目が覚めた。

「……ここ…は………っ!?」

昨日のあの悪夢のような出来事を思い出したシェリルは飛び起きた。

「い゛っ……たい…ゔうっ」

腰と陰部の痛みに顔をしかめ、ベッドに手をついた。

「はあッはあッはあッ……」

(夢じゃ、ない……主様に捨てられたのも…あの人に犯されて…快楽に堕ちて、善がったのも全部…全部ッ)

ゆっくり起き上がりベッドに座るとシェリルは顔を両手で覆い泣き出してしまった。

(これから、どうすればいいの…?私の居場所だったあそこには戻れない…かと言ってここが居場所だとは思えない……ここから逃げ出して騎士団の詰所に助けを求める?暗殺を容認してた人達だけど…私を助けてくれるとは限らない。……なら、もう…死ぬしかないじゃん、そうだよ…あの時、死ななかっただけで…私は死なないといけない愚かな女だったんだよ)

自嘲するような薄笑いを浮かべシェリルはゆらゆらと起き上がるとふらつく足取りで部屋に刃物がないか探し始めた。

「………ない…だったらシーツをロープ代わりにして首を締める?…だめだ、吊るす場所がない…」

自殺できる物がない事にシェリルは苛立ちを隠せずにいた。

(私は死ぬ事さえ許されないの…?)

そこでシェリルはハッと我に返った。
首輪の存在に気が付いたのだ。

(この首輪のせいで魔法が使えないから刃物を出す事も出来ない……だったらあの男をわざと怒らせたらいいんじゃ?昨日のあの感じだと命令を無視したりあの男を否定したら首輪が締まって苦しくなる……アイツは蘇生魔法があるとか言ってたけど本当か分かったもんじゃないし、死ねるかもしれない。でも、アイツ…今日はいつ来るんだろう?)

シェリルは考えた後、いつ来るか分からないノエルを待つより逃げ出して怒らせようと思った。
万が一逃げる事が出来て騎士団が助けてくれたらそれでいいし、助けてくれなかったら海にでも身を投げて死のうと思っていた。
ドアノブを回すと扉は簡単に開いた。
シェリルは誰もいない事を確認してから外に出た。
なるべく音を立てないように移動をする。
廊下にはいくつもの部屋の扉がありここが広い屋敷だと分かる程だった。
今シェリルがいるのは二階で二階の階段から恐る恐る下を覗いた。
屋敷の中は静まり返っていて物音一つしない。
人の気配もしなかった。
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