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監禁束縛〜裏切りと暗殺者の最期〜
第2章 残虐な罰
今ならいけると思いシェリルは音を立てないように静かに一階まで降りた。
すぐに玄関の扉を見つけドアノブに手を伸ばした。

ガシッ

「何をしているのですか?シェリル様」

腕を掴まれ振り返るとそこには冷たい目をしたクルトの姿があった。

「ッ!?」

(この人確かあの日私の前に現れた…!!)

「やはり逃げ出そうとするとは……はぁ、仕方ありません」

クルトはシェリルの腕を強く握ったままため息をつくとシェリルの目を見た。

「あッ、あ…ッ!!」

直後、クルトの瞳の色があの時のノエルの瞳の色と同じように金色に光り、シェリルの瞳も同じように光り金縛りにあったみたいに動けなくなった。

(あの時と…同じ感覚…!!)

『眠りなさい…』

「………あ…ッ…」

頭の中に響くその声に抗う事など出来るはずもなくシェリルの身体は力が抜けフラフラした後クルトの方に倒れクルトはシェリルを抱き上げると姫抱きにし部屋に戻した。
雇い主であるノエルに連絡を取りシェリルが逃げ出そうとした事を伝えた。
ノエルの指示を受け全裸にしてから両手首と両足首にベッド拘束具を取り付け身動きがとれないようにした。

(人間が作ったこのような拘束具の使い道があるとは…何があるか分からないものですね)

フッと小さく笑みを溢すと空調設備を弄り全裸でもシェリルが風邪を引かないように設定をし部屋から出て行った。
ノエルが出掛けた先から戻ったのはそれから一時間半を過ぎた頃だった。
一度自室に戻り前もって用意していた(人間の店で購入したもの)バラ鞭と口枷と玩具(数種類)を持ってシェリルのいる部屋に向かった。
部屋のベッドには仰向けで全裸の姿のままベッドに拘束されているシェリルが寝かされていた。

「……起きろ」

低い冷たい声色を出しバラ鞭でシェリルの身体を叩きつけた。

パシンッパシンッパシンッパシンッ

「ゔっ、い゛だっ…痛いっ!!やぁっ…!!」

痛みに目が覚めて身体を捩るが両手首と両足首を拘束されている為あまり意味はなかった。
叩かれながら自分の今の状況を理解し身体を震わせた。

(どうして裸なの!?動けないし……あッ!そういえば私…逃げようとしてあの執事みたいな人に見つかったんだった…)

「はあッはあッはあッ…」

バラ鞭がようやく止まりシェリルは涙目で怯えたようにノエルを見た。
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